2011/10/12(Wed)

《1日目》
俺たちのクラスは体育館に集まりこれからどうするか決めていた。
このクラスの委員長である柊 汰賀(ひいらぎ たいが)を中心に。
汰賀はみんなを引っ張るクラスの中心的になる存在だ。
小学校1年からずっと空手をやっていて喧嘩もすごく強い。
この前も、汰賀が一人でいたところを5人の不良がお金を取ろうとしたけど逆にボコボコにしたらしい。
普段は明るくてみんなの中心にいて頼りになるし頭もいい。
「とりあえず、どうするか考えよう」
すごく冷静に話を始めた。
「もし力也が元に戻るのならみんなで協力してトラップなど作りなんとか1週間逃げ切る。もし戻らないなら力也を殺す。」
殺す!?同じクラスメートなんだぞ!?
簡単に言った汰賀だが内心は助けたい思いでいっぱいだった。
すると大門 愛香(だいもん あいか)がすっと手をあげた。
それに気づいた汰賀が愛香の名前を呼ぶ。
「どうした愛香」
「あのさ、私は力也君を助けたい。同じクラスの仲間だから・・・」
愛香の言葉にみんなが賛成する。
「よし!みんなで1週間逃げ切って力也を助けよう。」
こうして力也を助けることにきまった。
『ゲーム開始まであと15分』
突然体育館のアナウンスが鳴り始めた
あと15分か。
「皆!!聞いてくれ!!今から4,5人の班を急いで作ってくれ」
「力也はあと15分で動く!みんなもわかると思うがあれは力也だが力也じゃない!そしてあの薬が人体強化の薬なら間違いなく俺たちを殺しにくる。みんなが死んだら元も子もない。だから班を作ってくれ」
委員長の言葉で皆が一斉に班を作る。
だいだい5分くらいで終わった。
『ゲーム開始まであと3分』
「最後に言っとく。みんなで元の生活に戻そう。そろそろ来る。解散!!」
こうして1日目が始まった。
俺たちの班は沙希、愛香、汰賀、俺の四人だ。
体育館を離れ今は家庭科室で使えそうな武器を探していた。
この学校は校舎が1つだけど広いのが特徴だ。
この家庭科室と蓮たちの教室は離れていて、教室は3階で家庭科室は1階だ。
「これ使えそうじゃなーい?」
沙希と愛香が鍋と包丁を奥の部屋から持ってきた。
包丁は短いし鍋は重いからな。
このことを言おうとしたら汰賀が変わりに言った。
「なかなかいいが鍋は重いし包丁はリーチが短すぎて危険だ」
かといって何も持たないのはもっと危険だ。
それにここにはこれくらいしかない。
「じゃぁ野球ボールとバットは?」
「それいいな」
愛香の提案で俺たちは野球部の部室に行くことにした。

☆★☆★

蓮の親友隆弘は、高校の友達と遊んでいた。
少し不良っぽい感じだが中身はいいのが隆弘の特徴とも言える。
「隆弘。そういえば蓮はいないのか?」
蓮と隆弘はよく一緒に遊んでいるため隆弘の友達も蓮のことを知っていた。
「メールはさっき送ったけどまだ来ない」
「すぐにはこないだろうし適当に遊んでようぜ」
彼らは近くのゲームセンターに行き適当に時間を潰していた。
あれから3時間。蓮から連絡はこない。
携帯を確認した隆弘を見て友人がメール来たか聞いてきた。
俺はまだだと答えポケットにしまった。
勉強してるか出かけてるかだな。
今日は返事来ないと思うし明日まで気長に待つか。
あいつも忙しいんだろう。

☆★☆★

その頃蓮たちは、野球部の部室へと移動していた。
時刻は10時10分。
ゲームが開始されてからまだ10分しかたっていない。
あと2時間か・・・。
中に入るとボールやバット、グローブなどがたくさん置いてあった。
「一人一本はバット持ってけよ。男子が女子の分のバットも持つこと。女子はボールを持っていってくれ」
汰賀の指示ですばやく動く。
新品のバットを持って、女子が適当にボールを持って部屋を出ようとしたときに遠くから走る音が聞こえた。
誰にも見つからないようにロッカーに身を潜め小窓から外を覗く。
見ると男子4人のグループが何かから逃げるように走っているのが見えた。
そしてその後ろにはウイルスによって変化した力也が追いかけていた。
(なんて早さだ・・・)
まるで世界陸上を見ているかのような光景だった。
ここからだと遠いためか誰かはわからない。
「誰か双眼鏡か何か持ってない?」
蓮が聞くと愛香と沙希が探し始めた。
「あったよー!!」
うれしそうに沙希と愛香が持ってきた。
持ってきた双眼鏡で見てみる。
なっ・・・
一瞬硬直してしまうほど驚いた。
1時間前の力也と違い、全身が悪魔のようだった。
言葉では言い表せないほど・・・。
人間にはないはずの尻尾まである。
これが、AXZ-29ウイルスの力なのか。
こんなにも変わると元に戻らないだろ。
俺が双眼鏡から目を話すと汰賀からどうだったと聞かれた。
そして見たことを話した。
「助けに行こう」
「そうだな!」
「うん!」
「あったりまえ!」
部室から出ようとした直後に汰賀が3人を止めた。
「まずは作戦を考えないと。ただ突っ込んでもこっちがやられる」
どうする。
「来い」
汰賀はもう考えたのか。さすがだ。
彼の後を3人が追う。
ついたところは4階の教室だった。
こんなところでなにするんだ。
「あいつがここを通ったら4人で机を落とす。」
一瞬にして、ここまで考えるとは。
窓を開けて待機する。
そういえばほかの生徒はなぜいないんだ。
今日が土曜日だからか。
いや・・・それはない。
たぶん全部仕組んであるのだろう。
考えているうちに下から叫んでる声が聞こえた。
4人が一斉に下を見る。
「みんな準備するんだ」
落とす準備をしてぎりぎりまで待つ。
「よし今だ!!」
汰賀の合図で同時に机を落とした。
これで動きが止まったかと思い下をみる。
確かに動きはとまった。全部当たってないがこちらを睨んでいる。
まさか狙いが変わったのか!?
空気が重くなる。
しばらくやつを見ている。
すると姿勢を低くし、こちらに飛んでくるような感じだった。
そして勢いよく、ジャンプした。
流石にここまでは飛んでこないだろうと思ったが、それは違った。
4階まで飛んできて、こちらを睨んだあと下に落ちていった。
すごい跳躍力だ。驚きすぎて体が動かなかった。
動けるようになったあと下をみたらいなかった。
あれから2時間が立ち、昼の休憩になった。
みんなで体育館に集まりなにをするか決める事になった。
いまのところ全員無事だ。
「みんな無事だな」
委員長である汰賀が再確認した。
全員があたりを見渡すが誰一人犠牲になっていない。
「これから家庭科しつに行き昼ご飯食べようその後決める」
汰賀の意見に反対はなくひとまず家庭科室に向かうことにした。
家庭科室に着くと驚くことに食料が大量に置いてあった。
俺たちがいるときはなにもなかったのに
俺だけじゃなく、汰賀、愛香、沙希も考えてることは同じだった。
多いといっても一人一人前くらいだろう。
蓮たち4人以外は既に料理を開始していた。
すぐに彼らも混ざり作ることにした。
置いてあった材料で作り終え、みんなで食べるときに汰賀が話し始めた。
「食べながらでいいから聞いてくれ。」
「午後は暗くなりやつの思う壺だ。だから全員が外にいてお互いが助けれるように武器を探し、罠を仕掛ける。」
汰賀は続ける。
「皆死ぬなよ」
その一言でみんなの心がひとつになった気がした。
再開まであと10分
この時間が長く感じた。
そしてゲーム再開。この休憩時間で各自武器は徴収した。
俺たちは理科室に向かった。
みんなは外で隠れている。上からみれば、ばればれだが。
理科室に着くと武器となりそうな薬品がないかみた。
あるのはビーカー、食塩、マッチなどどれも使えそうになかった。
すると沙希と愛香でなにか話してるのがわかった。
「どうした?」
「マッチと油で燃やすのはどうかなって思ったの」
なるほど・・・
多少の時間稼ぎにはなるし、あるていどダメージを与えられるかもしれない。
油を取るため、家庭科室に向かった。
思ったとうり油がたくさんある。
持ち運べるように小さいビンに油をいれ一人二つずつもっていくことにした。
外に出て、みんなが隠れてる場所に向かう。
すぐに見つかり向こうがこっちに呼んでる気がしたので行ってみることにした。
「さっきから全然見えないんだよ。」
確かにどこを見ても見当たらない。
どこにいるんだ。
あれこれ考えているうちに終了時間がせまっていた。
残り時間あと20分。
だれもが初日は大丈夫だと確信したがそれは違った。

2011/09/04(Sun)
《三日前》
あれは突然の出来事だった。
俺たちがいつものように学校に行き、クラス全員が集まったときにそれは起きた。
教室で馬鹿騒ぎをしている時にドアが開いた。
先生が最初に入ってきて、その後ろには黒いスーツをきた男も一緒に入ってきた。
知らない男にクラスが戸惑う。
そこにクラス一番馬鹿騒ぎの原因の力也(りきや)があの男に絡みに行った。
「あんた何者だ?」
男は無言で教室に入る。
無視された力也はキレた。
「おいっ!!無視すんじゃねぇよ!!」
それでも男は無言で歩き黒板の前に立った。
皆の視線が男に集まる。
力也はその場で立っていたままだった。
するとスーツの男は先生に合図を送っているみたいに小さく頷く。
沈黙の中先生がゆっくり話し出す。
「今日は政府の人たちがこの学校にある実験をしにきました。」
意外な事だったためか、皆ポカンとしている。
えっ?
実験する為にわざわざ政府が来るはずがない。
なんか怪しいな。
「どうぞ」
先生に言われ、スーツの男が前に出る。
「今日はこの学校全員にある実験をしてもらう」
「どんな実験ですか?」
クラスの女子が男に質問する。
男は質問した女子に答える。
「私たち政府はAXZ-29ウイルスというのを開発した。」
はい?
なにそれ・・・
「このウイルスは簡単に言えば人体強化だ」
人体強化・・・?
そんなことが可能なのか・・・
「信じられないでしょうが私たちはこのウイルスで実験に成功しています」
教室の空気が固まる
この沈黙を最初に破ったのが力也だった。
「そんなの信じられるか!!」
確かに力也の言う通りだ。そんなことできるはずがない。
男が力也に向かって静かに話し始めた。
「ではあなたに実験台になってもらいます」
「あぁいいぜ。ただし何も変化がなければただじゃすまさないからな」
この時みんなは気づいてないが俺には見えた。
あいつが微かに笑ったのを・・・。
「ではみなさん見ていてください。」
みんなの視線が力也と男に集まる。
もちろん俺もだ。
男はポケットから注射器を取り出した。
その中には緑と青が混ざったような色だった。
力也の腕にそれを向ける。
なんだあの液体は・・・
彼の腕にその液体が注入された。
とくに変化は見られなく安心したような感じだった。
しかし、力也が話そうと同時に突然、彼が膝をついた。
すぐさま皆が心配そうに見つめる。
なにが起こったんだ?
すると、力也が急に苦しみ始めた。
「始まりましたか・・・」
始まっただと・・・?
これが人体強化の薬、AXZ-29なのか。
苦しそうにしていた力也だがやがて落ち着きはじめた。
クラスメートが声をかける。
「大丈夫か?」
「今のところは大丈夫だ」
見た感じ変化はないが彼の体では既にウイルスが広がっていた。
少しずつ彼の自由が奪はれていく。
このウイルスの進行は遅いが効果は絶大だ。
そしてついに、変化が見られた。
急に力也が苦しみはじめる。
「ぐぁぁっ・・・」
なにがあったんだ!?
すると彼の腕や脚が少しずつ変化してきた。
男が内ポケットから変なリモコンを取り出した。
なんだ?
だんだんと変化する腕と脚に気づいたみんなが慌てはじめる。
くそっ。やはり怪しいとは思っていたんだ。
やがて全体が変化し見た目は人間じゃなくなった。
まだ力也の人格が残っているのかわからないがとくに動く様子はない。
だけど止まっている理由はそんなんではなかった。
男が先ほど取り出したリモコンのせいだということがわかった。
それを力也に向けていたからだ。
あの薬に含まれている成分がリモコンと共有しているのか?
なんて技術だ。
あのリモコンひとつで力也を自由自在に操ることができるのか?
「はい。みなさん、私に注目。」
やつの声でみんなの視線が男に集まる。
「力也くんは私の持っているリモコンで動かせます。そこで今日はみなさんにあるゲームを行ってもらいます」
ゲームだと・・・?
「ルールは簡単です。1週間、彼から逃げてください。」
力也から逃げる?まさか攻撃でもしてくるのか?
男は続けて言う。
「この学校から抜け出すという考えは自分を殺すのと同じです。」
つまり死ぬということか。
なんでこんな簡単に人を殺せるんだ。
許せない!!
「開始は1時間後。では私は失礼するよ。」
男は扉に向かい歩き始める。
教室を一歩でたあとに止まりこう言った。
「言い忘れてました。午後9時から朝の6時。昼の12時から2時までは休憩時間です。」
そういい去って行った。
2011/08/26(Fri)
《プロローグ》
ある事件がこの高校で起きた
真夜中の学校に、走っているような足音が聞こえる。
「こっちだ!!」
「アハハハ。ドコニ逃ゲテモ無駄ダヨ」
ヒュン
静かな夜に風をきる音がした。
「ソンナオモチャキカナイカラ」
弓道部が放った矢は当たれば正確に頭に当たっていたはずだが簡単に折られてしまった。
「くそっ。もう一発!」
弓を構えた瞬間標的を俺から弓道部員に変わった。
「逃げろーー!!」
俺は大声で叫んだ。
標的を変えた『やつ』はものすごいスピードで走り出す。
俺は近くに落ちていてた矢を拾って投げるが簡単に避けられた。
くそ・・・どうすれば。
すると後ろから一人の男が歩いてきた。
あれは・・・
「隆弘・・・」
なんでここにいるんだ。
「よっ!久しぶりだな蓮!といっても三日ぶりだけどな」
隆弘とは小学生の頃からの親友でよく遊ぶ。
高校は違うけど今も仲がいい。
「なんで隆弘がここに?」
「三日も連絡取れなかったら心配するだろ。」
そういえば三日前から携帯の充電が切れてた。
「ほらよ」
隆弘はポケットから充電器を取り出し蓮に渡した。
「これを渡すためにきたのか?」
「ちげぇよ」
え?
「この学校に入ったとき、変なやつに見られたんだ」
「変なやつ?」
隆弘は頷くと話を続けた。
「蓮を追いかけたやつだ」
やつか・・・
「喧嘩売ってんのかと思ったけどよすぐにどこかに行ったんだ。それで学校に入ってみると死体が・・・」
隆弘は少し震えていた。
俺だって最初は腰が抜けて動けなかった。
人間なれるとすごいんだな。
隆弘が来てくれたおかげで寂しさや怖さも和らいだ。
「隆弘。今何時かわかるか?」
すぐに携帯を見て確認する。
「21時03分だ」
じゃぁやつはいまどこかで動きが止まっているはずだ。
「なぁ一緒に体育館に来てくれないか?」
いまこの休憩時間に作戦きめないと。
「あぁ」
二人は体育館に向かい歩き始めた。
体育館に着くと中にはすでに数名いた。
「蓮~~。無事でよかったぁ」
「沙希たちも無事だったんだな」
ほかのやつら遅いな・・・
沙希が隆弘に気づくと俺に聞いてきた。
「そこのイケメンだれ?」
イケメンって・・・確かにそうだけど
隆弘のほうを向くとなぜかうれしそうだった。
ったく・・・
「こいつは隆弘。俺の親友だ」
俺が説明すると俺の前に出てきた。
「隆弘だ。よろしく!」
「うん!!よろしくね!!」
「沙希。みんなは?」
「まだたけど。もうすぐくると思う」
沙希の言うとうりすぐにほかのグループも合流した。
少し減ったかな・・・
「蓮・・・」
「どうした?」
「いったいこの学校はなにがあったんだ?」
そういえばまだ話してなかったな・・・。
「そうだな。話しておく。これは三日前におきたことなんだ。」
2011/08/26(Fri)

テスト用